先日、コースターづくりの活動を行いました。
石粉粘土をベースに、スパンコールやビーズ、様々な装飾材料を使って、子どもたち一人ひとりが自分だけのオリジナルコースターを作り上げていきます。
同じ材料を用意しても、子どもたちの作品は実に多様です。ハートを散りばめた可愛らしいデザインに仕上げる子もいれば、規則正しく装飾を並べて立体的な表現に挑戦する子もいます。平面的になりがちなコースター作りの中で、高さや奥行きを意識した作品が生まれてくるのは、子どもたちの自由な発想があってこそです。
今回特に印象的だったのは、下書きをしてから制作に取り組む姿でした。粘土を敷き詰めたコースターの上で、いきなり装飾を始めるのではなく、爪楊枝で下書きをしたり、ボールチェーンで輪郭を作ったりと、完成形をイメージしながら計画的に進めていく様子が見られました。たまごっちのキャラクターを再現しようと試行錯誤する中で、特にキャラクターの特徴的な口の部分を上手に表現できた時には、スタッフみんなから「おおー」と感嘆の声が上がる場面もありました。
一方で、コースター作りはほどほどに切り上げて、粘土を使った別の作品作りに移行する子もいます。ケーキを作ったり、宝箱を作ってその中に宝石を入れたりと、一つの活動から発展して自分の興味の向くままに創作の幅を広げていく姿も見られました。

装飾の仕方にも、それぞれの個性が表れます。貝殻のような模様のスパンコールを集めて独特な配置をする子、小さなスパンコールを散りばめた上に猫などの小さな飾りを付ける子、シンプルに一箇所だけデコレーションを施してお洒落に仕上げる子。中には、コースターの周りやふちに自分の名前をローマ字で書き込んで、世界に一つだけの作品にする子もいました。
特に印象に残ったのは、最終的に爪楊枝を一本突き刺して完成とした作品です。スタッフが「これだと何も置けないじゃん」と言うと、「いやそうでもないよ」という答えが返ってきました。コースターという実用品を作るという枠にとらわれず、自分なりの表現を追求する姿勢に、常識にとらわれない自由な発想を感じました。
制作の過程では、思ったように装飾を配置できずに悔しい思いをする場面もありました。しかし、投げ出さずに「まいっか」と気持ちを切り替えて、再度取り組み直すことができた子どもたち。この気持ちの切り替えができる力は、これからの成長においてとても大切な力です。
完成した作品を見せに来てくれる時の子どもたちの表情は、どの子も誇らしげです。「できたよ」と嬉しそうに報告してくれる瞬間は、私たちスタッフにとっても喜びの瞬間です。
同じ材料、同じテーマでも、子どもたち一人ひとりの個性や発想の違いがこれほどまでに表れるのが、創作活動の面白さです。実用性を重視する子、デザイン性を追求する子、立体表現に挑戦する子、キャラクターを再現する子。それぞれのこだわりや工夫が詰まった作品たちを見ていると、子どもたちの豊かな感性と創造力に改めて驚かされます。
私たちの施設では、こうした創作活動を通じて、子どもたちの個性を大切にしながら、表現する喜びや最後までやり遂げる力を育んでいます。正解のない活動だからこそ、子どもたちは自由に発想し、試行錯誤しながら自分だけの作品を生み出していく。そんな成長の瞬間に立ち会えることが、私たちスタッフの喜びです
