先日、子どもたちと一緒に「中野うどん学校」へ行ってきました。
粉と水を合わせ、生地をこね、踏んで、伸ばして、切る——普段なかなか体験できない工程を、自分の手、一緒に行ったみんなと、一つひとつ積み重ねていきます。
同じ材料、同じ手順でも、子どもたちが作るうどんは実に個性豊かです。力いっぱいこねてコシの強い生地に仕上げる子もいれば、丁寧に丁寧に形を整えながら進める子もいます。太めに切って「田舎うどん風」にする子、細く揃えて「職人さん風」を目指す子など、工程の中にそれぞれの個性が見えました。
今回特に印象的だったのは、作業に入る前に子供たが「どういううどんにしたいか」をイメージしてから取り組む姿でした。いきなり切り始めるのではなく、生地の厚さを確かめたり、包丁の置き方など、完成形を想像し、描きながら計画的に進めていく様子が見られました。
作業の進め方にも個性が表れます。生地を均一に伸ばすことに集中する子、リズムよく踏む工程を楽しむ子、切る作業にこだわって何度も調整する子がいました。

特に印象に残ったのは、最終的に一本だけ極太の“うどん”を作っていた子供の姿です。スタッフが「これ、茹でたらどうなるんだろうね?!」と聞くと、「いや、これでいいんよ」と返ってきました。一般的な「うどんらしさ」にとらわれず、自分の表現を大切にする姿勢に、自由な発想の豊かさを感じました。
工程の中では、思ったように切れずにマイナスな気持ちになる子もいましたが、それでも投げ出さず、「まいっか」と気持ちを切り替えて再挑戦する姿が見られました。この切り替えの力は、これからの成長においてとても大切な要素だと考えています。
完成したうどんを見せ来てくれる時の子どもたちの表情は、どの子も誇らしげでした!「できたよ!」と嬉しそうに報告してくれる瞬間は、私たちスタッフにとっても大きな喜びです。
同じ材料、同じ工程でも、子どもたち一人ひとりの個性や発想の違いがこれほどまでに表れるのが、体験活動の面白さだなと感じました。職人のように丁寧に作る子、自由な形に挑戦する子、工程そのものを楽しむ子。それぞれのこだわりや工夫が詰まった時間を見ていると、子どもたちの豊かな感性と創造力に改めて驚かされます。
「楽しむこと」はもちろん大切ですが、私たちの活動の根底には「遊びを通して脳を育てる」というコンセプトがあります。うどんをこねたり、踏んだり、全身を使って素材に触れる体験には、子どもの脳を刺激する大事な要素がたくさん詰まっています。 感触を確かめ、力加減を調整し、変化を楽しむ。そんな一つひとつの動きが、子どもたちの発達につながっていきます。
最後に、子どもたちから学ぶことは、いつも新鮮で刺激に満ちています。柔軟な発想や、固定観念に捉われないものの見方に触れるたび、自分自身もその姿勢を忘れずにいたいと感じます。
これからも子どもたちと一緒に、さまざまな気づきや学びを積み重ねていきたい。そんな思いで、明日からも頑張りたいと思います。

